<J1:広島1-1神戸>◇第26節◇27日◇Eスタ

 神戸の日本代表MF森岡亮太(23)の必殺パスがさく裂した。広島と0-0で迎えた後半26分、エース森岡が試合を動かす。華麗なパスでMF枝村へ。枝村からMF小川へつなぎ、最後はFWマルキーニョスが先制のゴールを決めた。「後ろから(広島の守備が)来ていたのが見えなかったが、何とか出せて、得点につながったのは良かった」。同32分にも伝家の宝刀スルーパスを披露した。

 柔らかいボールタッチから繰り出すパスで今季は何度も得点を演出。それでも「勝ちきれない試合が多いし(個人的に)得点も決めきる事が課題」と自らにダメ出しした。敵地での引き分けで7位をキープ。安達監督は「結果的に残念な試合」と悔しがったが、日本代表にも選出された森岡は、疲労のピークが過ぎてここからが正念場だ。「チームに貢献出来たら、また代表にもつながると思う」。10番を背負う男は、優勝争いへ諦めずに走り続ける。【小杉舞】