<J1:清水3-0C大阪>◇第27節◇5日◇アイスタ
清水はホームでC大阪を下し、8月の徳島戦以来8戦ぶりの勝利を挙げた。序盤から、前日4日に変更した4-1-4-1の布陣が機能。前半8分、MF石毛秀樹(19)の今季初得点となる先制点で主導権を握ると、後半にも2点を追加して快勝した。残留争いを演じる14位C大阪との直接対決を制し、順位は16位に浮上。残留に向けて1歩前進した。
スタンドから降り注ぐ清水サポーターの歓喜が心地よかった。待ち望んだ8戦ぶりの勝利。イレブンは、恒例の「勝ちロコ」で“仲間”とともに喜びを分かち合った。大榎克己監督(49)も「今日はしゃべりたい」と、会見終了間際に自ら追加質問を受けるサービスぶり。「選手がよく頑張ってくれた。サポーターと一緒に喜べたことを本当にうれしく思う」と笑った。
前半8分。ゴール中央で縦パスを受けたMF石毛が、技ありの反転から右足を振り抜いた。石毛は「育ててもらったエスパルスを(J2)へ落とすわけにはいかない」。気持ちの入ったシュートは、相手DFに当たってゴールに転がった。
6試合ぶりの先制点で勢いに乗ると、後半32分には、CKからDF平岡康裕(28)が相手GKのミスを逃さず加点。同ロスタイムには、途中出場のMF村田和哉(25)が続き、共に残留争いを演じるC大阪を蹴散らした。
この日、前日調整で変更した4-1-4-1のシステムがはまったことも事実だ。だが、戦術以上に選手は球際やセカンドボール、勝利に欠かせない基本の部分で相手を上回った。J2降格圏の17位に転落した前節大宮戦の敗戦から1週間、チームは決起集会やメンタルトレーニングを行い「残留」への思いをもう1度、強く心に刻んできた。
MF本田拓也(29)は「気持ちが入ればこういう試合ができる。その前提があるから、システムが機能する。これを継続していきたい」。残留へ-。大事なものを再確認したこの1勝を、残り7試合につなげていく。【前田和哉】



