カズ以来20年ぶりの得点量産だ。オランダ2部VVVから3年半ぶりに国内復帰した柏FW大津祐樹(24)が、鹿児島・指宿合宿8日目の2日、2ケタ得点を目標に掲げた。海外からの出戻りシーズンに国内1部リーグで10ゴール以上を挙げたFWは、95年の三浦知良(ジェノア→V川崎=23得点)ただ1人。高原や大久保も達成できなかった活躍に、今年は大津が挑む。

 11年まで所属した古巣復帰に当たり、クラブの日本人では12年ぶりとなる背番号10を託された。目標ゴール数について「自分の中では決めているけど公言しない」と1度は言ったが「背番号と同じ数?」と期待されると、笑顔になり「それぐらいは取らなきゃいけないと思ってる」と認めた。

 自信はある。ドイツ1部ボルシアMG時代にロンドン五輪で3得点。VVVでも10番を背負った欧州挑戦を振り返り「向こうではゴールという結果がすべてだった。うまいだけじゃ生き残れない世界で得たものを生かし、数字でチームに貢献したい」と思っている。前日1日の練習試合は風邪の影響などで欠場したが「状態は上がってきたし、レイソルは僕をさらに成長させてくれる」と手応え十分。今日3日に合宿を打ち上げ、17日のACL出場プレーオフ(相手未定)へ向けて調整する。【木下淳】