97年以来、メキシコリーグ優勝から遠ざかっているクルスアスルのサポーターは、クラブの不調が悪魔の呪いによるものだと考えた。

 米ESPN電子版によると、サポーターたちは「悪魔払い」を、スレマさんというブロンドヘアーの有名な女魔術師に依頼。先日、クラブ施設の前で儀式が行われた。

 同サイトが映像、写真(http://www.espnfc.com/blog/the-toe-poke/65/post/3108084/cruz-azul-visited-by-sorceress-zulema-hoping-to-break-decades-long-curse)付きで報じている。

 クルスアスルは現在メキシコの後期リーグで18クラブ中15位。97年から優勝に見放され、14-15年シーズン以降、上位8クラブで行われる決勝トーナメントに出場したこともない。今リーグも残り3戦となり、8位以内に入るのは絶望的だ。

 それだけにサポーターの願いは切実。「私はお金はもらっていない。魔術師が存在することを示すために来た」というスレマさんは豚の頭、皮をはいだ牛の頭、悪魔の顔の置物、悪魔の人形、ろうそく、草、酒などを持参し、本格的な悪魔払いを行った。

 スレマさんいわく、施設の周りには鳥や他の動物の骨が落ちており、呪いをかけられた形跡があったという。

 このおどろおどろしい儀式でクラブは調子を取り戻すのか。成功すれば、世界中の低迷チームから依頼が殺到するかも。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)