ジョゼ・モウリーニョ監督(54)率いるマンチェスター・ユナイテッドが4月30日(日本時間5月1日)、本拠地オールドトラフォードで格下のスウォンジーと引き分けた。

 前半ロスタイムにルーニーのPKで先制。だが後半34分に同点に追いつかれると、そのまま1-1で終了の笛が鳴った。

 これでマンUは昨年10月29日のバーンリー戦から、プレミアリーグで25戦無敗。これは単一シーズンにおけるクラブ記録だ。

 だが手放しでは喜べない。スウォンジーは現在20クラブ中18位で、降格圏にいるチーム。5位のマンUは来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場のために4位以内を狙っており、ホーム戦となれば、確実に勝ち点3を取っておきたいところだった。

 モウリーニョ体制のマンUは特に本拠地で力を発揮できておらず、ホームここ8戦でわずか2勝(6分け)しかしていない。シーズン全体でも7勝10分け1敗でホームでは勝ち点31にとどまっている。

 マンUに比べ、バーンリー(14位)の方がホームで勝ち点(32点)を挙げており、ボーンマス(10位)ワトフォード(13位)ハル(17位)の方が本拠地での勝利数(8勝)が多い。

 英スカイスポーツ電子版によると、モウリーニョ監督が昨夏就任して以来、オールドトラフォードでの勝率は39%。ここ40年で見るとホーム勝率1位のファーガソン監督(72%)や、同2位で前指揮官のファンハール監督(68%)より低いだけでなく、同5位モイズ監督(44%)にも抜かれて最下位なのだという。

 マンUにはまだ欧州CL出場の可能性が残されているし、モウリーニョ監督らしい戦術がはまり、首位チェルシーに2-0で完勝した試合もあった。ただ、ホームで煮え切らない試合が多いと、サポーターも本当に同監督を信頼することはできないだろう。

 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)