シュトゥットガルトに所属する元U-21ドイツ代表MFダニエル・ディダビが、SNSに投稿した写真が原因で非難を浴びている。

 ディダビは11月中旬、車を運転中に自分の姿をスマートフォンで撮影し、それを画像共有アプリ「インスタグラム」に掲載した。しかし当然ながら、運転中における携帯電話の操作はドイツでも60ユーロの罰金+減点1という立派な違反行為にあたり、さらにばつの悪いことに今月2日、シュツットガルトはクラブをあげて地元交通省ウィンフリード・ヘアマン大臣とともに「運転中によそ見をしないように-携帯電話から指を離そう!」というキャンペーンを展開したばかりだった。

 これに出席した同クラブの主将クリスティアン・ゲントナーはイベントの中で「私たちクラブ関係者一同は、ファンのみなさんが安全にスタジアムを訪れ、そして安全に自宅へ帰れることを心から願っています。特に事故に巻き込まれやすい18歳から24歳までの若い運転者に関心を持ってもらえたらと思い、このキャンペーンにシュトゥットガルトも参加することになりました」と話していたが、ディダビの不用意な行動により、そんな立派なコメントを残したゲントナーの顔は完全に潰されてしまった。

 ドイツ紙「ビルト」によると、ディダビは今回の件について「運転中の携帯電話操作が危険であることは僕も認識していた。周囲の批判はしっかりと受け入れなければならない」と反省しきりだという。

 大手自動車メーカー「メルセデス・ベンツ」がメインスポンサーを務めているシュトゥットガルトにとって、車関連のネガティブな話題は避けたいところ。しかし同クラブでは半年前にも、トルコ代表MFセルジャン・サラレルが時速282kmで走行中にスマートフォンで自撮りしていたことが発覚しており、今回の件はこの短期間で2度目の不祥事。ディダビもきっとクラブ幹部からこっぴどく叱られたことだろう。