大迫勇也が所属するケルンのペーター・シュテーガー監督が、練習場のセキュリティーに不安を抱えている。

 というのも、大衆紙「ビルト」によると、ケルンでは今月13日、練習着、スパイク、そしてスネ当てまで身につけた40代と思われる男性が、突然柵を乗り越えてピッチに現れ、選手にハイタッチを求めてきたという。そしてケルンの選手・指導者陣の全員が呆気にとられる中、その男はリフティングを披露し、最後はシュテーガー監督に暴言を吐いて去っていったようだ。

 すると、そのちょうど1週間後の20日にも、今度は若い男性がピッチに侵入し、シュテーガー監督に「プロ選手たちと一緒に練習させてほしい」と懇願。2人は長いディスカッションを交わしたが、最後は同監督が(当然のことだが)冷たくあしらい、青年を練習場から追い出したという。

 8日間で2度の乱入事件に遭遇したため、ケルンは21日の練習からボディーガードを1人雇いだし、監督や選手へ過剰に接触する者がいないか、そして練習を見に訪れたファンなどがピッチに入ってこないかどうか、常にチェックしてもらっている。

 この措置について、シュテーガー監督はビルト紙にこう話している。「安全面への配慮が少なかったかもしれない。我々はこのトレーニング場を気に入っているが、お約束のジョークはもうたくさんだ。(乱入者が現れるのは)あってはならないことだからね」。

 ブンデスリーガの良いところは、多くのクラブがファンやメディアのために、週に何度も練習を公開していること。しかしこのような事態が続いてしまえば、きっといつの日かブンデスリーガでも「練習は原則非公開」が一般的になってしまうかもしれない。