国際サッカー連盟(FIFA)理事を長く務めた日本サッカー協会の小倉純二名誉会長は28日、米司法省などの捜査で副会長ら多くの逮捕者が出た汚職事件について「これだけ多くの人が捕まったりすること自体、最高責任者だから責任はゼロとは思わない。コントロールできない責任はある」とFIFAのブラッター会長の統治能力に疑問を呈した。

 スイス検察当局は2018、22年の両ワールドカップ(W杯)に絡む不正で捜査を始めた。長野市で取材に応じた小倉名誉会長は02年日韓大会や日本も招致に乗り出した22年大会について問われ「収支をオープンにすることを義務づけられている。(変な)お金は使えない。別世界の話」と潔白を明言した。