日本代表FW本田圭佑(29=ACミラン)が日本サッカー発展のため、自らの目で“新戦力”を選考する。買収し、実質的なオーナーとなったオーストリア3部のSVホルンのトライアウト(入団テスト)の最終選考(3次)に本田が現地ホルンで参加し、合否の判断を下すことが17日に決まった。

 すでに30日に都内で2次選考、7月上旬に現地ホルンで最終選考を行うことは発表されていたが、最後の関門は本田の目となる。ミランの新シーズン始動に備えた自主トレも兼ねて現地入り。2次選考を突破した選手と一緒にピッチでトレーニングし実力をチェック。さらに面談の場も持って欧州の厳しい争いを勝ち抜く志、何より夢を実現したいという熱意があるかどうかまで徹底して確認する。

 すでに自身がオーナーを務め、実質的クラブ経営に参画する所属事務所の関係者には代表の活動を終えたこの日朝、2次審査の選考基準などを入念に指示。その後、わずかなオフを米国で過ごすため成田空港から飛び立った。新経営陣を迎えたホルンのお披露目会見に象徴として出席する可能性もあるという。ゆっくり休む暇はなさそうだ。