日本代表MF香川真司(26)の所属するドルトムントが、DF酒井高徳(24)のハンブルガーSVに完敗。今季2敗目を喫した。公式戦での連勝も7で止まった。左MFで先発した香川は見せ場をつくれず、今季最短となる前半だけのプレーで交代した。

 日本代表から戻って最初の試合は不完全燃焼に終わった。香川は「試合の入り方が親善試合のようになってしまった。前半はまったく集中できていなかった。(前半の)2失点がすべて」。唯一の見せ場は前半36分、ショートコーナーからボールをもらい、目の前にいた酒井高の股を抜いて好パスを出した場面くらい。あえなくハーフタイムに交代となった。独ビルト紙の採点(1~6で1が最高)でも6点がついた。

 長距離移動の疲労を考慮し、この日まで全体練習に参加せずに試合に臨んだ。「代表戦明けは常に難しさは感じています」。だがリズムに乗れなかった理由は1つではない。パリ同時多発テロの影響で入場ゲートでの保安検査に時間がかかり、試合開始が15分遅らせられた。香川は「でも、それは言い訳にはならない。切り替えてやるしかない」と話したが、テロがサッカー界にも暗い影を落としていると感じざるを得ない一戦だった。