日本代表DF長友佑都(29)が所属するインテルミラノが、昇格組のフロジノーネを粉砕。勝ち点を30に伸ばし、首位に再浮上した。3戦連続先発となった長友は、右DFとして後半15分までプレー。チームの4連勝に貢献した。試合後にはなかなかプレー時間を得られていないACミランFW本田圭佑(29)への熱い言葉も飛び出した。

 長友はマッチアップした相手の背番10、MFソッディモを完封。交代時に大きな拍手を送られると「ファンからの応援というのは選手にとって力になる。拍手で送り出してくれるっていうのは本当にうれしい」と喜んだ。

 これで3戦連続先発。ここ5戦では4試合目のスタメンで勝利に貢献した。シーズン最初はマンチーニ監督の“戦力外”。それでも腐らずレギュラーの座を取り戻した。そんな境遇だからこそ、ACミランでプレー時間を得られず苦しんでいる本田について、話さずにいられなかった。

 長友は、本田がクラブ批判ともとれる発言をしてプレー時間を削られていることについて「彼はミランを愛していて、本当に勝ちたいという強い思いがあって、ああいう発言をした。だから批判ととらえられるのは僕にとって悲しいことではあります」と擁護。仲間の“復権”に期待した。(西村明美通信員)