バルセロナ(スペイン)はホームでローマ(イタリア)に大勝し、16強による決勝トーナメント(T)に首位通過を決めた。約2カ月ぶりに先発復帰したエースFWリオネル・メッシ(28)が2得点1アシストと活躍。

 バルセロナは約2カ月ぶりにメッシ、ネイマール、スアレスの3トップが先発でそろい、ローマを粉砕した。左膝の負傷が癒えたメッシとスアレスがともに2得点。ネイマールは6点に絡んだ。ルイスエンリケ監督は「3トップが切磋琢磨(せっさたくま)しているのは黄金の価値がある」と絶賛した。

 パスワークで相手を翻弄(ほんろう)した。圧巻は1-0の前半18分。メッシ、ネイマールとスアレスが5本のダイレクトパスで8人が戻って守った相手を崩し、最後はメッシが鮮やかなループシュートを決めた。後半11分もネイマール、スアレスとつないでメッシがGKと1対1となり、逆サイドのピケに押し込むだけのパスをプレゼントした。この2カ月は公式戦7勝1分け1敗とメッシ不在を感じさせない試合が続いたが、メッシが復帰するとやはりギアが1段上がる。

 故障明け後、初めてフル出場したメッシは「ピッチに入れない時はつらかった。でも今は日々楽しんでいる。それが一番大切なことだ」と喜んだ。日本で開催される12月10日開幕のクラブW杯、さらに欧州CL2連覇に向けて死角は見当たらない。(山本孔一通信員)