FW岡崎慎司(30)の所属するレスターが、英国史上最大の番狂わせを成し遂げた。2日、2位トットナムがアウェーのチェルシー戦で引き分けたため、リーグ2戦を残して勝ち点7差となり、プレミアリーグ初制覇が決まった。

 プレミアリーグのもう1人の日本人選手、サウサンプトンDF吉田麻也(27)が日刊スポーツに祝福メッセージを寄せた。

 本当にすごい。同じプレミアで戦う敵ですから、僕の口から簡単に「すごい」と言ってはいけないんだろうけど、本当にすごい。プレミアで優勝。それも、日本人で誰も成功していないFWとして、あれだけ走り回ってチームに貢献して優勝させたんですから。日本サッカーとプレミアリーグの歴史に同時に名を刻んだんじゃないかと思います。

 先輩ですけど、敬意と親しみを込めて「岡ちゃん」って呼んでます。こっちでも何度も会って食事して話をしています。日本代表の活動でも一緒で、変顔の写真撮ってSNSにアップさせてもらったり。とにかく親しみやすい先輩。本田さんや佑都君(長友)も同い年だけど、まったくキャラが違う。だから、あまりすごさを感じられない。そこがまた、すごいところなんです。

 レスターというチームそのものも、岡ちゃんの特性と方向性が同じ。とにかく、相手の嫌なところを、これでもかと突いてくる。それもアクションが1回で終わらず2回、3回と愚直に続けられる。そこが強さの源だと思いますね。難しいことはできないけど、それはそれで割り切っているのも、はっきりしていていいんじゃないですか。

 プレミアの選手間で話題になっているんですが、レスターの快進撃で選手は今季すでに3つも腕時計をもらっているらしい。スポンサーなどから、だと思うんですが、優勝する前の段階でです。日本代表でも選手は代表モデルを提供していただいていて、岡ちゃんは4本は新しい高級時計を持っているはず。でも、いつ会っても、時計をつけてるのを見たことがない。

 優勝してもそのまま、親しみやすい、愛すべきパイセン(先輩)でいてください。岡ちゃん、本当におめでとうございます。僕もいつか。そんな気持ちにさせられました。