アーセナルから期限付きでドイツ2部シュツットガルトへ移籍中の日本代表FW浅野拓磨(21)が、アウェーのカイザースラウテルン戦に先発した。無得点のまま後半33分に退いた。同僚のMF細貝萌(30)はフル出場。試合は1-0でシュツットガルトが勝った。

 浅野は前半23分、ロングパスを味方が落としたボールに走り込み、ゴール右でGKと1対1になった。だが力んだのか、シュートをひっかけて左へはずした。後半はDF裏へ抜け出す持ち味の動きを出すことはできず。足元でパスをもらい、ドリブルで仕掛けてはことごとく相手DFにつぶされる繰り返しで、そのまま交代となった

 浅野のスピードはドイツでも知れ渡っており、ボールを持つと相手DFの容赦ないチャージが襲ってきた。相手のカイザースラウテルンは4度の1部優勝を誇る名門で、簡単に浅野の突破を許さない厳しさがあった。

 浅野は試合後「チームとしては球際で厳しく、最後まで闘えたと思いますけど、個人的には全然良くなかった。もっと攻撃の部分で怖さを見せられないと、この世界では生き残っていけない」と反省。その上で「自分の良さを出していけば通用するんじゃないかと、自分自身では思っています」と前を向いた。