FW武藤嘉紀が所属するマインツは、土壇場の2ゴールでアウェーでブレーメンに2-1で逆転勝ちした。

 前半12分に先制されたマインツは敗戦濃厚の後半42分、FWコルドバのラストパスをMFマリが右足ダイレクトで決めて同点に追いつき、同ロスタイムにはMFデブラシスが左サイドからのクロスに頭を合わせて勝ち越し点を奪った。

 ベンチスタートの武藤は0-1とリードされた後半30分から出場。コルドバと2トップを組み、相手守備ライン裏のスペースに抜け出す動きを何度も見せた。勝ち越しゴールの場面ではゴール前に入り込んで相手マークを引き付け、デブラシスのゴールを生み出した。

 劇的な逆転勝利に武藤は「(入った時は)勝てるかどうかは正直難しいなと思っていた。せめて同点でもと思っていたが、チームがあきらめずにもう1点取りに行った結果、こういう劇的な勝ちを拾えた。本当に素晴らしい。何か絡んだわけではないが、チームとして逆転できた、自分が入ってから2点取れたという意味では、悪くなかった。欲を言えば決勝点は自分が取りたかった。次のレーバークーゼン戦は難しい試合になると思うが、そこで勝ちきったら、いい流れにガンと乗れると思う」と話した。