ブラジルのサッカークラブ、シャペコエンセの一行が乗ったチャーター機が28日夜(日本時間29日)、コロンビア中部メデジン近郊で墜落した。コロンビアのサントス大統領は29日、6人が生存していると明らかにした。ロイター通信などは乗客乗員75人が死亡したと伝えた。

 ブラジルでは金遣いが荒く経営に難のあるクラブが多い中、シャペコエンセは珍しい健全経営で、選手の報酬は決して高額ではない。本拠地のシャペコは人口20万人の小さな町ながら、08年から地元企業が支援。徐々に成績を上げ、今回の南米杯で初めて決勝に進出した。地元で愛されるクラブの惨事に市長は30日間の服喪と、2日間の市立学校の休校を決めた。