カップ戦王者でFW本田圭佑が所属するACミランが、1-1からのPK戦でリーグ戦覇者のユベントスを下して5年ぶり7度目のタイトルを獲得した。

 先制したのはユベントス。前半18分、MFピアニッチの左CKを中央でDFキエリーニが右足アウトで押し込んでゴールネットを揺らした。しかし、ACミランは同38分、右サイドからのFWスソのクロスを中央でMFボナベントゥーラが頭を合わせて同点に追いついた。

 試合は1-1のまま延長戦を終了しても決着が付かず、PK戦に突入。ユベントスはMFマルキジオ、FWイグアイン、MFケディラが成功し、2番手のFWマンジュキッチが失敗。ACミランは1番手のFWラパドゥーラが失敗したが、ボナベントゥーラ、MFクツカ、スソが成功し、3-3で迎えた5番手で、先行のユベントスFWディバラの左足キックはGKドンナルンマがはじき出して失敗。ACミランMFパサリッチはGKブフォンが飛んだ方向とは逆のゴール左へ右足でたたき込み、勝利を手にした。

 本田はベンチ入りしたが、出場機会はなかった。

 モンテッラ監督は「我々の目標は勝つことだった。チームは成長しなければならなかったが、ここ何カ月かで非常に良くなってきている。今日は勝利に見合う試合をしたし、最後の最後まで必死に戦った。それに(相手FWの)ディバラが終盤にシュートミスするという多少の幸運にも恵まれた。試合にあまり出ていない選手たちも含め、この素晴らしいチームを作り上げている選手たちに満足している。今日は最初は経験不足のためか多少硬かったが、その後自分たちの力を出すことができた。多少苦しんで勝つこともいいものだ。選手たちには、相手より強いのだと信じろと言っておいた。自分の方が強いと考える者だけが目標に到達できる。実際今日は相手より強かった」と優勝を喜んだ。