サッカー日本代表DF長友佑都(30=インテルミラノ)と女優平愛梨(32)が24日、都内ホテルで結婚会見を行った。婚姻届提出は来年1月29日に予定しているが、セリエAの中断期間で帰国中のこのタイミングで2人そろって会見。インテルミラノの本拠地サンシーロ・スタジアムのピッチ上でひざまずいてプロポーズした動画も披露。クリスマスイブに、今年の新語・流行語大賞のトップ10入りした「アモーレ」と幸せいっぱいの2ショット姿のお披露目となった。

 長友が「アモーレ」を伴い、金びょうぶの前で結婚会見した。日本代表で2度のW杯を経験しているが「試合よりだいぶ緊張しています」。カメラ16台含む報道陣200人の前で、来年1月29日に婚姻届を出すことを報告しスタートした。

 冒頭、今年2月に長友のインテルと本田のミランの本拠地サンシーロのピッチで、ひざまずいて婚約指輪を示しプロポーズする映像が流れた。プロポーズの言葉は「シンプルなんですけど『俺についてきてほしい。結婚してほしい』と伝えました」。平は「『もちろん。大喜び』って、言いました」。すぐにOKした。

 ただ、ここで問題発生。長友によれば「『指輪じゃなくて(お菓子の)じゃがりこが良かった』と言われて、ひっくり返りそうになりました(笑い)」。これは平の「宝石をいただく価値のない女」という謙遜と照れ隠し。アモーレの左手薬指に輝く指輪は、長友がミラノ市内の宝石店にオーダーしたハート形のオリジナル。「(ハートは)イタリア語でクオーレ。心という意味で、自分の思い、心ってものを伝えたくて」。「アモーレ」の生みの親から、新たな流行語!? 「クオーレ」も飛び出した。

 テレビでは天然キャラの平だが、長友によればしっかり者。「料理もパパパッとあるもので作ってくれるし、何をやらせても早い。身体能力が高い。楽しみですね、子供も。走り回るんじゃないかな」。何人ほしい? と聞かれるとイタリア語で1から数え「11人。サッカーチームができるくらいほしい」。これに平が「大歓迎です」と応じると、長友が素早いツッコミ。抜群の掛け合いだった。

 「愛梨」「佑都さん」と呼び合っていること、平がさだまさしの名曲「関白宣言」を毎日聞き込み、歌詞通りの耐え忍ぶ妻を目指していること、2人で初めて食事に出掛けた時、カラオケ店へ向かう長友が「先に行くから、俺についてきてと言ったのを、一生ついてきてと勘違いしたみたいで」というエピソードなども包み隠さず披露した。

 最後の撮影では長友がクリスマスを意識した赤いちょうネクタイに“お色直し”して登場するなどサービス満点。クリスマスイブに長友サンタとアモーレが、日本中に愛を届けた。【八反誠】

 ◆長友佑都(ながとも・ゆうと)1986年(昭61)9月12日、愛媛県生まれ。明大在学中に特別指定選手としてJ1東京で公式戦デビュー。11年1月にインテルミラノに移籍。日本代表には08年5月に初招集され、不動の左サイドバックとして君臨。W杯は10年南ア大会、14年ブラジル大会に出場。国際Aマッチ通算91試合3得点。170センチ、68キロ。

 ◆平愛梨(たいら・あいり)1984年(昭59)12月12日、兵庫県生まれ。99年映画「ドリームメーカー」で女優デビューする。08年映画「20世紀少年」のヒロイン、カンナ役で注目される。レギュラー番組は日本テレビ系「ヒルナンデス!」フジテレビ系「もしもツアーズ」など。天然キャラでお茶の間の人気者に。女優、タレントの平祐奈は妹。155センチ。