18日の独紙ビルトがFW大迫勇也が所属するケルンについて「ヨーロッパを見失った」と伝えている。来季の欧州リーグ出場権の6位に及ばない7位としているため。

 同紙によると、15日のアウクスブルク戦で非常に悪い試合で1-2と負け、後半戦6敗目を喫しながらも、ケルンが7位でいられるのは、前半戦は好成績を残していたからだという。さらに15、16日はライバルクラブの5位ヘルタから11位シャルケまでがほとんど負け、勝ったのは8位ブレーメンだけだった。

 この混戦に次節終了後には一気に追い抜かされるかもというプレッシャーがかかる。ケルンはここ10試合でわずかに4勝。アウェーでは直近5試合で獲得した勝ち点はたったの1。失点が増えており、後半戦12試合で21失点。その前は17試合でわずかに15失点だった。後期の無失点試合はわずかに2回。前半戦は6回もあった。

 ケルンは21日には3位ホッフェンハイム、その後は4位ドルトムント、8位ブレーメンと対戦するが、負傷者の影響が大きい。MFマルセル・リッセはまだリハビリ中。MFレオナルド・ビッテンコートは好調時のフォームを取り戻そうとしている段階。MFマティアス・レーマンも膝の負傷で長期離脱していた。シュテーガー監督はつねにメンバー変更を余儀なくされている。

 希望はある。まだ5試合残っており、うち3試合がホーム。この1年間でホームで負けたのはわずかに2回だけ。ここにきて選手が復調してきているのもプラスだ。シュテーガーが監督に就任して以来、いつでも不調から立て直してきた。また今季のケルンは一度も3連敗を喫していない。統計通りなら、ホッフェンハイム戦でも勝ち点を取れるはず。だが、そうならない場合はラストスパートに失敗し、欧州舞台への順位も見失ってしまうだろうと、伝えている。