MF香川真司が所属するドルトムントがホームでホッフェンハイムに競り勝ち、欧州CL圏の3位に浮上した。

 欧州CL圏を争う直接対決で先制したのはドルトムント。前半4分、DFゲレイロの縦パスをMFカストロがつなぎ、走り込んだMFロイスが相手GKの股を抜く右足シュートを決めた。相手ハンドで得た同14分のPKはFWオバメヤンがポスト左へ外したが、後半37分、サイドチェンジのパスを右サイドで受けたDFピシュチェクがクロスを上げ、ファーに飛び込んだゲレイロが左足で合わせたシュートはポストにはじかれたが、こぼれ球をオバメヤンが頭で押し込み2点目を奪った。同41分にPKを決められたが2-1で逃げきった。

 香川は1-0の後半35分から出場。同ロスタイムにオバメヤンの右からのセンタリングにニアへスライディングで飛び込んだが、ボールには触れなかった。10分という短い出場時間で見せ場を作ることは難しかったが、「ラストの20〜30分くらいくれたら、いけそうな感じだったけど。とりあえず勝ったから良かったんじゃないですか。それが何より。内容はさておき。まだ決まったわけではないですけど、この勝ちは大きいです」とチームの勝利を喜んだ。

 トゥヘル監督は「目標に到達するため、選手が高いインテンシティで試合に臨んだことに、大きな拍手を送りたい。開始から守備のパフォーマンスがとても素晴らしかった」と話した。

 残り2試合でドルトムントは勝ち点を60と伸ばし、同58のホッフェンハイムを抜いて欧州CL圏の3位に浮上。ホッフェンハイムは欧州CLプレーオフ圏の4位に後退した。

 ドルトムントは13日にアウクスブルク、20日にブレーメンとリーグ戦を戦い、27日にはドイツ杯決勝フランクフルト戦が控えている。