FW本田圭佑(30)が所属するACミランは、ホームで2位ローマに1-4と完敗を喫した。本田はベンチ入りしたが、出場機会はなかった。

 試合はローマが前半8分、同28分とFWジェコが連続ゴールを決めてリード。ミランは後半31分にMFパサリッチのヘディングシュートで1点差と詰め寄ったが、その2分後にジェコの落としたボールをFWエルシャーラウィに右足シュートを決められ、再び2点差に。さらに同41分、ミランDFパレッタがペナルティーエリア内でローマMFサラーを倒して一発レッド。そのPKからMFデロッシに得点を奪われ、完敗した。試合終了後はミランサポーターの怒りが爆発し、選手たちは大ブーイングを浴びた。

 ミランはここ4試合は2分け2敗と勝ち星がなく、勝ち点59の6位。欧州リーグ圏内の5位アタランタとは残り3試合で勝ち点9差ある。モンテッラ監督は「結果はとても残念なものだ。引き分けでも勝ち点1取れれば、5位に向けて戦っていける可能性があったのだが。今はそれも難しくなった」と来季の欧州リーグ進出は絶望的であると認めた。そして「ミランはとても攻撃的な試合をしていたが、ローマは技術的な面で我々を引き離した。ローマはピッチ上でもベンチの選手でも、我々より勝っていた」と相手チームをたたえた。

 なお、今季限りで現役引退するローマFWトッティもベンチ入りしたが、出番はなかった。

(波平千種通信員)