今季限りでシャルケを退団が濃厚となっているオランダ代表FWヤン・フンテラール(33)にとって、13日行われるハンブルガーSV戦が最後のホーム戦となる。13日付の独紙ビルトでは、古巣であるオランダ1部アヤックスに戻ると報じた。自身のツイッターで「まだすぐに会えることを祈っている。遅くても僕の息子が10年後にシャルケのためにプレーするときには」と書き込んだ。

 7年間在籍し、クラブ史上2番目にゴールを決めた(82ゴール)フンテラールは2010年、当時監督兼チームマネジャーだったフェリックス・マガト監督から、わずか1400万ユーロ(約16億8000万円)でACミランから引き抜かれた。

 フンテラールの移籍とともにシャルケの一時代は終わりを告げる。4度の欧州チャンピオンズリーグ参戦。11年ドイツ杯優勝した。同選手はツイッターで「シャルケのためにプレーするのは僕にとって名誉なことだった。ファンに愛され、ファンと生きる、そんな感情を揺さぶられるクラブだ。まだすぐに会えることを祈っている。遅くても僕の息子が10年後にシャルケのためにプレーするときには」とつぶやいた。

 キャプテンのDFへーべデスは「ヤンは数えられないほどのゴールで僕らの成功に大きな貢献を果たしてくれた。ピッチ外でもいつもリーダーで、ピッチ上では謙虚な態度でファンのハートをがっちりとつかんだ」と感謝。元監督のシュテフェンスは「フンテラールはシャルケにとって幸運な存在だった。そしてシャルケはフンテラールのためのものだった。私の考えと異なる見解を持っていた時には、言葉を発することをためらわない選手でもあった」と振り返った。

 ラングニック元監督は「完全なるプロ選手として彼と知り合ったよ。そして私がこれまで一緒に仕事をしてきた中で、ペナルティーエリア内でのベストFWでゴールゲッターの1人だ」と話した。