ザッケローニ元日本代表監督の通訳を務めた矢野大輔氏(37)が、監督に就任したイタリアの6部に相当するプロモツィオーネ・リーグのラスカリスのビンチェンツォ・ガエタ会長(46)が27日、日刊スポーツの電話取材に応じた。

 矢野氏とは1年契約とし「矢野のことは(プロモツィオーネ・リーグの)グルリアスコで監督のアシスタントをしていたこともあり、3年ぐらい前から知っていた。人間的にも技術的にも優れた人物であることを考え、監督になってもらおうと思った」と明かした。今季の目標については「昨シーズンは3位まで行ったので、今季はぜひ力を合わせて昇格を目指したい」と語った。

 本拠地はトリノ県のピアネッツァ。選手は16歳から38歳まで。昼間は仕事をし、夜に練習をしている選手が多いといい、過去にセリエA、セリエBでプレーした選手はいないという。ガエタ会長は「選手たちはみな、新しい日本人監督と仕事を始めることに情熱を燃やしている」「人工芝のピッチを作ったので、そのお披露目も兼ねて監督就任会見を開きたい」などと話した。

 8月18日からは合宿を予定。同22、26日に練習試合を予定しているという。プロモツィオーネ・リーグは9月10日に開幕する。(波平千種通信員)