ブンデスリーガのシュツットガルトに移籍した日本代表FW岡崎慎司(24)が、「移籍紛争」に巻き込まれた。手続きの不備で、ベンチ入り予定だった12日のニュルンベルク戦はスタンド観戦。古巣の清水が移籍を承認せず、移籍の際に必要な国際移籍証明書(ITC)の発行を了承していないため、シュツットガルトの選手登録が滞っている。だが、仲裁に入っている国際サッカー連盟(FIFA)が、15日にも岡崎の新天地でのプレーを認めることが濃厚となった。
シュツットガルトは岡崎の出場のため12日の試合開始1時間半前まで手を尽くしたが、欧州デビューは実現しなかった。チームの救世主として期待していただけに、試合後のラバディア監督は「ウチは被害者」と怒りをあらわにした。さらに清水とFIFAの対応を痛烈に批判。「この件については、送り出す側(清水)が非常に悪質な態度に出た。FIFAの対応も遅い。明らかにウチは正しい」と言い切った。
ボビッチ・チームマネジャーはFIFAから暫定的にプレーする許可を受けるための書類を提出済みだと明かした。「我々としては全てを尽くした。明らかな約束があったのに(清水の)会長が突然、何も知らないと言う」と困惑。金銭面の問題かとの問いに「それ以外に何がある?」と吐き捨てるように言った。
同マネジャーの話では、岡崎は非常にガッカリした様子だったという。「6年もプレーしたクラブに、そういう不当な扱いをされるのだから」とこの点でも清水を非難した。岡崎はこの日のニュルンベルク戦をスタンド観戦したが、試合後はコメントしなかった。(シュツットガルト=西村友通信員)
[2011年2月14日8時35分
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