<セリエA:サンプドリア0-4インテルミラノ>◇13日◇ジェノバ

 W杯ブラジル大会を控え、日本代表の強化に直結する“ミラノダービー”が開催されたことが分かった。インテルミラノの日本代表DF長友佑都(27)が、ACミランの同MF本田圭佑(27)と11日に会食したと明かした。来季の欧州リーグ(L)出場権(5位以内)を激しく争う両クラブは、5月4日に直接対決する。

 長友が躍動して4-0の大勝に貢献したピッチは、6日前に本田が待望のセリエA初ゴールを決めた舞台だった。長友はその試合後、本田と会談していたことを明かした。

 「2日前(11日)に会って、ご飯を食べました。(初ゴール)おめでとうというより、彼からすれば当たり前。むしろ遅い。ポテンシャルを考えるともっともっとやれる。ミランが良くなってきて、彼がようやく生きてきた。まだまだいけると思う」

 仲のいい2人は、ともにミラノの住人となって以降、すでに何度か会っている。大都市を二分するインテルとミランの主力。両クラブの選手は比較的交流があるが、禁断の激論“ミラノダービー”で継続的な代表強化を行っている。3月のニュージーランド戦(国立)後、海外組は約2カ月間集まることができず現在は空白期間。それをしっかりミラノで埋めていた。本田は10日の練習中に左足首を捻挫し、離脱中。長友はけがの状況についても「大したことはないと言っていたので、大丈夫だと思います」と明かした。

 今節はインテルもミランも勝ち、5位インテルと7位ミランの勝ち点差は「5」に。5月4日の日本人同士のミラノダービーを前に、両クラブの来季欧州L出場権を巡る争いもヒートアップ。14日付イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトは1面で「インテル、ミランは欧州Lに値する」と大きく報じた。長友対本田-。夢の対決が実現するミラノダービーの注目度は高まる一方だ。【西村明美通信員】