<陸上:アジア選手権>◇4日目◇13日◇中国・広東奥林匹克体育中心(広東オリンピックスタジアム)

 男子200メートル決勝で高平慎士(25)はオマール・アルサルファ(アラブ首長国連邦)に競り負け、21秒08で2位に終わった。

 第3レーンでスタートした高平は、いつもの加速が見られなかった。「言い訳になるけど、ウォーミングアップの時から脚がつっていたんです」と言う。体調を合わせることができなかったこの大会、前日の200メートル2本とリレー1本の走りが、体に大きなダメージを残していたからだ。直線に向いた時点では4レーンのアルサルファをわずかにリードしていた。体半分のリードを保ってゴールを切ったかに見えた。だが長い写真判定の末、21秒07でゴールしたアルサルファに0秒01及ばない結果に。相手の最後の頭を下げてのフィニッシュに屈した。

 高平は今年、狙った大会で20秒5台のアベレージを残すことを目標にし、それはほぼ達成することができた。その水準を20秒3~4に上げていけば、おのずと世界選手権や五輪で戦えるレベルのタイムが出せるという思惑を持っていた。「でも、こんなところで1秒もかかってしまうようではまだまだですね。アジアでは勝って当たり前くらいでいかないと。アジアをなめてはいけないなと認識しました。言い訳はきかないから、結果は結果として受け止めるしかないと思っています」と反省した。