<Vプレミアリーグ男子:JTサンダーズ3−1豊田合成トレフェルサ>◇22日◇函館市民体育館

 レギュラーラウンド最終戦。現在5位のJTは、6位の豊田合成と対戦し、セットカウント3−1で勝利。14勝14敗の5位で今シーズンを終えた。

 第1セット、一進一退の展開から、エルナンド・ゴメスのブロックでJTが10−8と抜け出した。その後、豊田合成のミドルブロッカー・川浦博昭のクイックにブロックの的を絞って連続得点し、17−12とリードを広げた。

 ミドルブロッカーの町野仁志は、「豊田合成が前半クイックを多く使ってきていたので、そこを先に止めて流れを変えようという話をして、サイドのブロッカーにも跳んでもらいました」と振り返った。

 そうやって相手の攻撃の選択肢を減らしたJTが、そのまま第1セットを先取。JTはゴメスや小川旭のスパイクを中心に得点を重ね、第2セットも連取した。

 その後、メンバーチェンジした豊田合成の選手が流れを変え、第3セットを奪われるが、第4セットは中盤に町野や徳元幸人のブロックでリードしたJTが逃げ切った。相手のサーブに押されたり、ミスからムードが悪くなりかけたところで、ベテランの徳元が声を出し、正確なサーブレシーブやブロックで踏みとどまらせた。「昨日と一番違ったのは攻撃面。それに、全体的にサーブレシーブもよかった」とメイフォース・ゴードン監督。

 前日にファイナルラウンド進出の可能性はなくなったが、最終戦は勝利で締めくくった。

 シーズンを通して攻撃の中心を担い、苦しい場面でスパイクを決め続けたゴメスが、得点王のタイトルを獲得した。