全日本実業団対抗女子駅伝(18日12時10分スタート)に出場する日本ケミコンは唯一、東北地方を拠点とするチームで、3月の震災で宮城・大崎市の寮に大きな被害を受けた。福島県出身の松本奈津美(21)は実家が被災。震災の影響で退部せざるを得なかった選手も出て、部員はギリギリの6人しかいない。その状況でもエースの正井裕子(31)は5000メートルで五輪B標準を突破。「駅伝でも狙うのは8位入賞です」と目標を高く掲げる。森勇治監督は「活動を続けさせてくれた会社、応援してくださる社員に報いたい。そして被災した皆さんを元気づける走りを見せたい」と抱負を語っている。