国際陸連のディアク前会長(セネガル)がドーピングの証拠隠滅に絡んだ収賄容疑などでフランス司法当局から捜査されている問題で、国際陸連反ドーピング部門の責任者だったドレ氏にロシア選手の違反の公表を遅らせるために金銭などを渡していた新たな疑惑が発覚した。AP通信が22日、フランス当局の話として報じた。

 ディアク前会長は2012年ロンドン五輪の前年に少なくともロシアの6選手のドーピング違反を隠蔽(いんぺい)する見返りにロシア側から約100万ユーロ(約1億3200万円)の賄賂を受け取った疑いを報じられている。さらには11年に母国の大統領選挙に絡む協力として、ロシア側へ150万ユーロ(約2億円)以上を求めたと供述していることも発覚している。