陸上の桐生祥秀(21=東洋大)がフライングによる失格となったダイヤモンドリーグ(DL)上海大会の反省を生かし、20年東京五輪仕様の新スタートを披露した。25日、横浜市・日産スタジアムでの関東学生対校選手権男子100メートル予選に出場。その用意の姿勢時。従来より肩を前で固定し、重心も前に置いて微動だにしなかった。号砲への反応は0秒167と遅かったが「感触はいい」と語った。

 13日のDL上海大会は、体がわずかに前に動く癖がスターティングブロックに徐々に圧力を与えた。その動作が国内大会ではほぼ見られないオメガ製のフライング判定システムで失格となった。この日、使用されたニシ・スポーツなど国内大会で使用される判定システムの多くは一気に圧力を与えないとフライングにならない。以前の方法でも問題ないが、東京五輪で使用される可能性が高いオメガのシステムに対応できるスタートを試した。

 レースは中盤から流して10秒42(向かい風0・6メートル)で突破。今日26日に準決勝、決勝が行われる。