<陸上:第55回東日本実業団対抗駅伝競走大会>◇3日◇埼玉県庁~熊谷スポーツ文化公園陸上競技場◇7区間=77・5キロ◇参加24チーム

 兄貴には負けたくなかった…。今年の箱根駅伝を東洋大の「Wエース」として制した双子の設楽兄弟が、2区で激突。軍配は兄の啓太(22=コニカミノルタ)に上がり、弟の悠太(22=ホンダ)は、しきりに悔しがった。

 2区にタスキが渡った時点でDeNAを1秒差で追う兄啓太のコニカミノルタが2位。日清食品グループをはさみ弟悠太のホンダは、コニカミノルタから4秒差の4位で追う展開だった。

 だが最初から突っ込んだ啓太は、あっという間にDeNAを抜き独走状態。兄の背中は、みるみる間に小さくなっていった。最終的に兄啓太は区間賞で、弟悠太は22秒差の区間4位。タスキを受けた時点であった4秒差を、26秒差に広げられた。

 チームは、優勝したコニカミノルタ、2位の日清食品グループに続く3位。悠太は「風の影響もあって思うように追い込めなかった。啓太と走るのは意識していました。負けたのは悔しいです」と話した。