自転車のランス・アームストロング(米国)のドーピング告白を17日、米メディアは一斉に報じた。スポーツ専門局ESPNはトップニュースで「世界で最も有名で影響力のある自転車選手が薬物を使い、それを認めた」と伝えた。

 アームストロングはがんを克服して頂点に君臨し、がん撲滅運動にも積極的に取り組んでいた。ABC放送(電子版)は薬物使用とがん発症の関連性について「はっきりとした研究結果は出ていないが、がんのリスクは高まる」などと報じた。

 AP通信は、世界反ドーピング機関(WADA)のフェイ委員長のコメントを紹介。薬物使用で「ライバルと等しい競争条件になった」としたアームストロングの弁明を「都合のいい正当化であり、インチキだ」と切り捨てた。