<自転車:ブエルタ・ア・エスパーニャ>◇第3S◇179・8キロ◇26日◇ビゴ~ミラドール・デ・ロベイラ/バラガルシア・デ・アロウサ

 41歳のクリストファー・ホーナー(米国=ラジオシャック)が、グランツアー最年長ステージ優勝を果たし、総合首位に躍り出た。

 残り5キロの3級山岳への上り口へ集団は一団で突入。残り3キロでまずフアンアントニオ・フレチャ(スペイン=バカンソレイユ・DCM)がアタックしたが、これをイバン・サンタロミータ(イタリア=BMCレーシング)が追走し、残り2・3キロ付近で抜き去って先頭に立った。しかし、残り1キロで集団からアタックをかけたホーナーが残り数百メートルで独走するサンタロミータを一気にとらえ、両手を大きく広げて歓喜のゴールを果たした。

 ホーナーは「今日は足の調子がとても良かった。本当にハッピーだし、強さを感じる。自分は軽量だし、山岳は好きだ。たぶん勝てるだろう。(2010年の)バスク一周を勝っているのに、ブエルタが勝てないわけないだろう?」と陽気に話し、総合優勝への自信をみせた。

 2位には3秒遅れでアレハンドロ・バルベルデ(スペイン=モビスター)、3位にはホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)が入った。

 総合はホーナーが首位に浮上し、3秒遅れの11位でゴールしたビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)は3秒遅れの2位に転落した。3位は11秒遅れでニコラ・ロッシュ(アイルランド=サクソ・ティンコフ)。

 24秒遅れの総合6位となったバルベルデは「風のために難しい1日になった。勝てなくて悔しいが、いい位置につけているし、調子はいい」と話した。

 ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)は56秒遅れの18位。