男子はソチ五輪で8位に入賞した角野友基(18=日産X-TRAIL)が、84・2点で2位に大差をつけて連覇を達成した。

 気温が10度以上も上がり、雪が柔らかくなる最悪のコンディションで大技は封印したものの、予選を1位で通過すると決勝でも高いエアを決めるなど他を寄せ付けなかった。「勝てたことは良かったけど、ちょっとコースが…。不完全燃焼ですね」と振り返った。

 今季はソチ五輪後のシーズンで「ちょっと骨休め」と話したが、8日のUSオープンを日本人として初めて制するなど、世界の頂点を極めた。

 今後は追われる立場になるが「追うとか追われるとかは関係ない。他人は気にしていないので。自分のスノーボードを貫きたい。来季からは(18年平昌)五輪へ徐々に上げていきたい」と3年後までわが道を行くつもりだ。

 女子は芳家里菜(大垣スキー協会)が優勝した。ソチ五輪スノーボードクロス代表で今季の途中から同種目に転向した藤森由香(アルビレックス新潟)は4位だった。