岩崎恭子の大会ポスターに見守られて、中学生スイマーが躍動した。この日の女子準決勝レースには4人が登場。平泳ぎ1位の今井月(るな、14=本巣SS)と、今大会で中学新を出した3人が上位で決勝に進んだ。萩野、瀬戸ら大学3年生が男子の「黄金世代」なら、女子は現中学3年生に好選手が集まっている。

 すでにリレーで世界選手権出場を決めている池江璃花子(14=ルネサンス亀戸)は「ルナにも代表に入ってほしい」と親友でもある今井に期待すれば、平泳ぎの宮坂倖乃(14=コナミ北浦和)は「私たちの世代が、東京五輪でチームを引っ張りたい」。中2の酒井夏海(13=スウィン南越谷)は「(池江に)代表入りおめでとうと言ったら、夏海も頑張ってと言われました」と、先輩からの激励を喜んだ。

 日本水連も女子「黄金世代」の強化に本腰。通常はシニアの代表入りした選手はジュニア卒業だが、今季は世界選手権と世界ジュニア(8月・シンガポール)を掛け持ちさせる。「世界選手権で入賞、世界ジュニアでメダル。それが、東京五輪につながる」と、上野競泳委員長は話した。