レスリングの世界女王、山本美憂(40)の長男で、男子グレコローマンで13年世界カデ選手権を制したアーセン(18=GSA)が23日、都内で会見を行った。

 25、26日に開かれるJOC杯ジュニアオリンピック(神奈川・横浜文化会館)に出場するため、このほど練習拠点を置くハンガリーから帰国。「昨年は1回戦で負けて、自分でも予測外だった。今回は初心に戻って、気を抜かないでやる」と意気込んだ。

 小学生時代から全国少年少女レスリング選手権大会で何度も優勝。中1の時にフリースタイルからグレコローマンスタイルに転向するのに合わせ、13歳で強豪国ハンガリーに渡った。現在はブダペストの高校に通いながら、五輪選手らも在籍する「エリートチーム」で練習を積んでいる。

 目標は来年のリオデジャネイロ五輪での金メダル。「やるからには負けることを考える人はいない。優勝以外考えていない」とキッパリ。髪に入れた赤いメッシュについて聞かれると、「好きな色。燃えるんです。大切な試合前には入れます」と不敵に笑った。

 祖父郁栄さんは72年ミュンヘン五輪代表。叔母の聖子さんも元世界女王で、今年2月にはMLBレンジャーズのダルビッシュ有との子供を妊娠していることを明かした。それについては「自分もフェイスブックで知った。え、付き合ってたのという感じ。でも、幸せならそれでいいんです」と答えていた。