日本ラグビー協会の森喜朗会長(77)は23日、2005年以来5期務めた会長職を、任期が満了する6月で退くと表明した。東京都内で行われた同協会の理事会にも報告した。3月に肺がんの手術を受けた森会長は20年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会会長も兼務しており「五輪に時間を費やすとラグビー協会がおろそかになってしまう」と説明した。

 後任については、19年ワールドカップ(W杯)日本大会組織委の会長を務める御手洗冨士夫経団連名誉会長(79)と「心を合わせてやっていける人」とした。候補には元日本商工会議所会頭で組織委財務委員長の岡村正氏(76)の名前が挙がっている。

 退任後もラグビー界には関わっていく意向で「W杯成功のために、五輪同様に全てのところに声を掛けながらやりたい」と話した。