日本水泳連盟(水連)は27日、上野広治競泳委員長(56)を交代させる方針を決めた。都内で開催された役員候補者選定委員会の前に、鈴木大地会長(48)ら執行部が上野氏と会談。競泳委員長の兼任を解き、シンクロ、飛び込み、水球など全5競技を統括する強化本部長に専念することを要請した。後任は日本代表・平井伯昌ヘッドコーチの就任が有力になる。

 上野氏の交代案が波紋を呼んだことに、水連の鈴木会長は「コミュニケーションが足りなかった。もっと直接話せば良かった」と反省した。一部で「解任」との報道があったことには「絶対にありえない」と否定し、強化本部長に専念してもらうことが本意だったと説明。泉専務理事も「お家騒動ではなく、多少の意見の違い。今後はスムーズにいくと思う」と事態の収束を図った。