ソロ・テクニカルルーティン(TR)決勝で、予選5位だった日本代表のエース乾友紀子(24=井村シンクロク)は90・7603点で5位に入った。スベトラーナ・ロマシナ(ロシア)が95・2680点で金メダルを獲得した。

 朝の予選では動きの硬さがあったものの、午後の決勝では、その反省をいかした演技をみせた。得点も予選より1点以上もアップ。乾は「捨て身で攻めた」と話した。井村雅代ヘッドコーチ(64)は「上手に演技すれば得点は上がる。予選と決勝は別物」と健闘をたたえた。チームTR予選では2位中国、3位ウクライナ、4位日本、5位スペインと大接戦の状況。

 井村ヘッドコーチは「これが試合や。どこが勝ってもおかしくない。どれだけ自分たちがメダルを欲しいか。メダルが不可能と思って試合に臨む人はいない。可能にするにはと考えて試合に臨む」と、07年メルボルン以来の4大会ぶりのメダル奪還を期した。