卓球男子の大島祐哉(21=早大)が10日、4強入りしたワールドツアー中国オープンを終え、成田空港に帰国した。今大会はシングルスで世界ランク15位以内の3人を次々に破った。準決勝でも同1位で世界選手権王者の馬龍(中国)にあと1歩で勝利する場面をつくるなど大善戦した3-4の惜敗。「力強さは通用したところもあって自信になった」と手応えを得た。

 来年のリオデジャネイロ五輪の男子シングルス日本代表権は9月の世界ランク日本人上位2人が内定する。団体戦要員の3人目は日本協会が選出する。現在は日本人8番目の60位だが、今大会で同ランクに関与するポイントは大幅アップ間違いなし。8月中のワールドツアーは残り2戦。19日開幕のブルガリアオープンは欠場も、26日開幕のチェコオープンは出場予定。同6位の水谷、同11位の丹羽、同20位の吉村、同21位の森薗らを追いかける。「チェコが最後のチャンス。最終アピールしたい。あとは監督たちが選んでくれるかどうか。近い目標はリオに出ること。最終目標は東京五輪でメダル獲得が目標です」。新スター候補が、虎視眈々(たんたん)と大逆転を狙って目を輝かせた。