日本ラグビー協会は25日、都内で会見を開き、日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55、HC)が11月1日付で退任すると発表した。12月31日までが任期だったが、早められた。坂本専務理事は「本人の意思が固かったため」と説明した。

 20日にジョーンズHCから申し出があり、24日の理事会で承認された。退任理由は「新しいチャレンジをすることになった」とした。ジョーンズHCは現在世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」のストーマーズ(南アフリカ)と契約交渉中であることが報じられている。

 同時に、務めていたSR日本チームのディレクター・オブ・ラグビー(強化責任者)も退任することになった。SRへの参加は日本代表の強化が主な目的であるため「日本代表のHCと連関性がある。だから、ジョーンズHCの判断は理解できる」と坂本専務理事は話した。

 退任を発表したジョーンズHCのコメント以下の通り。

 「この4年間、日本ラグビーを変えたいと思い、まい進してきました。一時は世界ランク9位、日本代表初のテストマッチ11連勝、初めて(強豪の)イタリア、ウェールズに勝利をおさめることができました。日本代表はよりすぐれた指導者を得て、2019年のW杯へ進化を続けると思います。私は新しいチャレンジをすることになります。今年のW杯を、日本代表HCとしての集大成にしたいと思います」