フィギュアスケート全日本ジュニア選手権の開会式が21日、茨城・笠松運動公園アイススケート場で行われ、次世代のホープ本田真凜(14=関大中)が「表現力を見て」とアピールした。きょうだい5人中4人が競技者というスケート一家で、妹望結(11)は「家政婦のミタ」に出演した有名子役。妹に影響されてか、演技は「テレビカメラがあると集中できる」。今回、BSフジで初めて女子フリーの生放送がされることも「スケートの時代が来てる」と歓迎した。

 今季ジュニア世代で大躍進した選手の1人だ。ジュニアグランプリ(GP)シリーズデビュー戦のアメリカ大会で2位に入り、2戦目のクロアチア大会ではショートプログラムの3位からフリーで逆転し、初優勝。全7戦の上位6人が出場できるGPファイナル(12月・バルセロナ)の切符を手にした。自慢のフリーは「お化け」がテーマの難しいプログラム。「こういうのも滑れることを見せたい」と、妹に学んだ演技力を氷上で出す。

 昨季、中2で初優勝した樋口新葉は、その後の全日本選手権で3位に。過去には安藤美姫、浅田真央も同学年で優勝し、そこから世界に羽ばたいた。本田は「誰が優勝してもおかしくない」とライバルの存在を認めつつ「負けたくないです」と余裕の笑みを浮かべた。【高場泉穂】