新国立競技場の新しい建設計画で優先交渉権者に選ばれたA案をデザインした建築家・隈研吾氏(61)が22日、都内で会見に応じた。

 選ばれた感想を聞かれ「世界中から注目されているプロジェクト、責任を感じております。ザハ案は非常に高さがあった。今回はなるべく環境に優しい質感を目指しました」と喜びを語った。

 B案の建築家・伊東豊雄氏(74)との戦いについて聞かれ「デザインを見たときに、伊東先生らしいと思い接戦になるなと思ってました。木を使っているところも同じだった。ただ、使い方は違った。我々は観客席で木を感じてもらえるということが分かってもらえればいいなと。あと、法隆寺のように日本のお寺空間のような、懐かしさを見ていただけたらと感じていました」と語った。