2020年東京五輪・パラリンピックのメーンスタジアムとなる新国立競技場で白紙撤回となった旧計画のデザインを手掛けたザハ・ハディド氏の建築事務所は23日、新たに採用された大成建設、梓設計と建築家の隈研吾氏の計画案について「デザインチームが類似性について詳細な調査を開始した」と明らかにした。法的措置に踏み切るかは「未定」としており、調査結果を受けて検討するとみられる。

 著名な女性建築家のハディド氏は22日、事務所を通じ「発表されたデザインは、われわれが2年かけて提案したスタジアムのレイアウトや座席の構造と驚くほど似ている」との声明を発表していた。

 ハディド氏側は8月に旧計画の全てのデザインについて知的財産権を所有していると、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)に伝えたと主張している。