世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」に今季から初参戦する日本チームのサンウルブズが、初実戦で勝利した。

 本格始動から約1週間。攻守において連係面の熟成度はまだまだだったが、随所に好プレーを披露した。前半はWTB笹倉康誉(パナソニック)や、SOトゥシ・ピシ(サントリー)のトライなどで26-10とリード。後半も途中出場したWTB山田章仁(パナソニック)、メンバー最年少のプロップ具智元(拓大)らのトライで加点した。だが、スクラムでトップリーグ選抜に押し込まれる場面や、パスをインターセプトされて失点するなど、課題も露呈した。

 先発した主将のフッカー堀江翔太(パナソニック)は「短い期間でチームを仕上げるのは大変。アタックのボールキャリアだったり、ディフェンスのコミュニケーションや前に出ることなど、自分たちの課題を見つけることも目的だった。僕たちはチーム、スタッフ一丸となって開幕戦のライオンズ戦(27日、秩父宮)に向かって必死にやっていきたい」と話した。最優秀選手賞に選出されたピシも「新しい選手たちとプレーすることが楽しみ。初めての日本からのスーパーラグビーチームで、いいプレーができることが楽しみです」。約2週間後の開幕に向けて、15日からの沖縄合宿で最終調整を行う。