高梨沙羅(クラレ)が合計251・3点で今季12勝目、通算42勝目を挙げ、4試合を残して2季ぶり3度目の個人総合優勝を決めた。

 伊藤有希(土屋ホーム)も3位に入り、今季2度目の表彰台に立った。

 高梨は1回目に96・5メートルを飛んで首位に立ち、2回目も最長不倒の99・5メートルをマークした。W杯得点を1410点とし、2位のダニエラ・イラシュコ(オーストリア)に431点差をつけた。

 岩渕香里(松本大)がW杯自己最高の6位となり、勢藤優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)は20位だった。

 高梨沙羅の話 (4位に終わった)前の試合からしっかり切り替えられた。総合優勝も決まったので、本当にいい一日になった。昨季の反省をうまく改善できた。支えてくれた方に感謝の気持ちでいっぱい。

 ◆高梨沙羅(たかなし・さら)12年3月に15歳でW杯初優勝。12~13年シーズンにスキーのW杯史上最年少で個人総合優勝を果たし、13~14年シーズンも18戦15勝で2連覇を達成した。昨季は2位。13年世界選手権では非五輪種目の混合団体で金、個人で銀メダルを獲得。ソチ冬季五輪4位。日体大在学、クラレ。152センチ、44キロ。19歳。北海道出身。