日本ハンドボールリーグの実質的トップであるリーグ委員長に4月1日付で元JリーグFC東京社長で日本ハンドボール協会常務理事の村林裕氏(62)が就くことが28日、分かった。男女ともにリオデジャネイロ五輪出場を逃したハンドボール界は、20年東京五輪に向けて危機的状況。同協会がこの日、市原則之副会長(74)の3月末での退任を発表するなど首脳陣の刷新も行われる。低迷打破へ、バスケットボールに続き「Jリーグ流」で再建を目指す。

 前日に40回大会を終えた日本リーグだが、問題は山積。村林氏は、すでに各チームを回って聞き取り調査をするなど精力的に動いている。地域密着を進め、組織を充実させるなどチーム改革を進めるとともに、現在1人の外国人枠の緩和や試合数の増加、プレーオフ方式の改善などにも乗り出す。28年間五輪を逃し続ける協会の責任は重いが、まずは協会ではなくリーグが活性化へ動きだす。