北島康介(33=日本コカ・コーラ)は2分10秒16の全体3位で、8日の決勝に進んだ。

 赤いスイミングキャップの北島は、6コースに登場。50メートルは29秒20で2番手。100メートルを1分2秒18の2番手で折り返す。150メートルも1分35秒73の2番手。最後は1人に抜かれ、2分10秒16の3着でフィニッシュした。

 ゴールした北島は息を切らしながら「レベルたけー。マジで。(決勝は)悔いないレースをすることです。一緒に泳げるメンバーといいレースをしたいなと思います」と話した。

 5大会連続五輪出場を狙う北島は、5日の男子100メートル決勝で2位に入ったが、派遣標準記録に届かず同種目のリオ五輪代表を逃している。

 ◆リオデジャネイロ五輪競泳代表の選考方法 日本選手権で(1)各種目の2位以内(2)派遣標準記録の突破、この2点をクリアした選手が代表に選ばれる。派遣標準記録とは日本水連が、五輪の決勝進出を見込めるラインを、世界ランキングなどをもとに算出し、独自に定めたもの。100メートル、200メートル自由形の4位までと、100メートル種目の優勝者はリレー代表の選考対象になる。

 ◆北島のリオ五輪への道 残された200メートル平泳ぎの2枠を狙う。最大のライバルは100メートルで優勝した小関也朱篤。小日向一輝、渡辺一平、高橋幸大も派遣標準記録(2分9秒54)を切るタイムを昨年マークしており、ライバルは多い。派遣標準記録突破はもちろんだが、それ以上に問題なのが順位。2位以内に入らないと、リオ出場はない。