2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレム4案が8日に公表され、日刊スポーツは11日午後2時までインターネット投票を行った。投票総数は2251票、1番人気は743票を獲得したD案の「朝顔」だった。

 投票の結果、33%の支持を得てD案「朝顔」が1番人気に輝いた。「夏に行われるので朝顔が合う」(神奈川県40代女性)など季節性に合うという理由が目立った。朝顔以外の意味合いを感じ取り「花・花火・和傘等日本らしい」(鹿児島県50代男性)、「花びらが5つに分かれて五輪をイメージ」(神奈川県50代男性)との意見もあった。

 一方「どれもピンと来ないがD。東京らしさが感じられない」(東京都30代男性)と消去法も多かった。

 2位はB案「輪・和」で683票(30・3%)。「勢いと躍動感が感じられる」(北海道30代女性)、「64年大会とのつながりが感じられる」(東京都40代女性)と推す声があった。厳しい声には「輪の中に人が吸い込まれるようにも見え、不適切」(長崎県60代男性)とあった。

 3位は434票(19・3%)のA案「市松模様」で「五輪の派手な演出競争はもうやめにしたい。20年はシンプルにしてほしくA案をその象徴にしたい」(埼玉県70代男性)と控えめなデザインを評価する声が目立った。

 391票(17・4%)だったC案「風神雷神」では、「メッセージ性が明確」(国外10代女性)、「日本らしい」(同40代女性)、「風神、雷神は日本独自のアートで世界に誇れる」(東京都20代男性)などと世界へ打って出る印象を推す声が上がった。

 エンブレム選定は今後、五輪組織委員会が17日までホームページとはがきで4案についての意見を広く募集。集まった意見を参考材料として25日に最終審査を行い、採用作品を発表する。8日から始まった意見募集について、組織委は11日、同日午後6時までの3日間ですでにインターネットを通じ延べ3万2413件が寄せられ、はがきは84通届いたと発表。国民の注目の高さがうかがえた。

<Q、あなたはどのデザインがいいと思いますか?>

 ◆A案(434票)19・3%

 ◆B案(683票)30・3%

 ◆C案(391票)17・4%

 ◆D案(743票)33・0%

 ◆アンケートの実施方法 9日午前0時から11日午後2時まで、ニッカンスポーツ・コムで実施。候補4案の中から1案を選んでもらい、その理由を聞いた。投票総数2251票。20~50代の働き盛り世代にD案を支持する声が多く、10代と60~80代ではB案が最多という年代による傾向も出た。