2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、新しい公式エンブレムを発表、最終候補4作品のうち、A案の「組市松紋(くみいちまつもん)」を選んだ。

<やりなおしエンブレム公募選考の経緯>

 エンブレム委員会は今年1月9日、64作品から絞った採用候補4作品を決定したと公表。同時に商標調査で候補に問題が出る恐れも想定し、次点4作品も決定した。

 その後の商標調査で8作品中、類似性が確認された5作品が消滅。残ったのは3作品だが、エンブレム委の総意で4作品を公表する方針だったため、64作品から最終・次点候補計8作品をのぞいた56作品から1作品を2月1日に投票で選出。この敗者復活1作品を加えた4作品を今月8日、最終候補として公表。ネットとはがきによる国民の意見募集を17日まで実施した。

 25日の委員会では、委員1人ずつから「応援演説」のような意見表明があり、休憩後に記名投票を実施。開票時は投票者の名前は伏せ、投票した作品を読み上げて、集計したという。エンブレム委員会は理事会を開催。理事会は全会一致で委員会の決定を承認した。